スタジオジブリ最新作、宮崎駿監督の長男『宮崎吾朗』第一回監督作品ということで映画館に行って観てきました。
感想としては、ここ最近のスタジオジブリ作品の中では、まあまあよかったほうだと思います。どうも最近の宮崎駿監督によるジブリ作品は、きっと壮大なテーマがあるのでしょうが、それゆえに何かピントがぼけたような映画が多い気がします。
個人的には『風の谷のナウシカ』や『天空の城ラピュタ』・『となりのトトロ』・『魔女の宅急便』といった昔のジブリ作品が大好きです!
そのため、最新作が出ると必ず映画館へ観に行くのですが、ここ最近は確かにいい映画だけど、胸の奥にモヤモヤ感が残るような、なにか物足りない気持ちになることが多かったです。
その点、このゲド戦記は絵のテイストこそいつもと違っていましたが、全体のストーリー的にはすっきりしていたので、比較的わかりやすくてよかったです。ちょっと最後のほうの竜とのからみが、わかるようなわからないような微妙な感じでしたが…。
あと挿入歌「テルーの唄」はとても深みのある歌で、作品と非常に合っていてとてもよかったと思います。
【あらすじ】
聖なる生き物の竜が人間界に現れ共食いをはじめる。そんな中、世界各地で災いが起こり始めた。大賢人ゲドはその災いを探るために旅に出る。
その旅の途中で、ゲドは国を捨て心の闇に悩む少年アランと出会う。立ち寄った町で謎の少女テルーと出会い、彼女を人狩りの手から救い出し・・・
【監督】 宮崎吾朗
【原作】 アーシュラ・K.ル=グウィン『ゲド戦記』
【声の出演】
アレン … 岡田准一
テルー … 手嶌葵
クモ … 田中裕子
テナー … 風吹ジュン
ハイタカ(ゲド) … 菅原文太
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