PRIDE(プライド)ファンの熱き想いが繋ぐ、2007年大晦日最後の格闘技イベント『やれんのか!』。集結セヨ。

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やれんのか!大晦日!2007<旧PRIDE>

やれんのか!大晦日!2007<旧PRIDE> 2007年12月31日(大晦日)、実質最後のPRIDE(プライド)と呼ばれる格闘技イベント『やれんのか!』を観にさいたまスーパーアリーナへ行ってきました。

UFCによる突然のPRIDE(プライド)買収。そして旧PRIDEスタッフの解雇による事実上の消滅。
格闘技が大好きで、PRIDE(プライド)を観戦しにいくのを楽しみにしていた自分にとって、2007年は大事なものを一つ失った悲しい一年でした。こんなに、格闘技の話題と離れて生活したのは、ここ何年かで初めてだった気がします。

K-1やリングス・パンクラスなど色々観てきて、もちろんそれぞれいいところがあるのだが、やっぱりPRIDE(プライド)は最高だったと思う。独特の世界観やストーリー。PRIDE(プライド)はファンが望むものをリアルにかなえてくれる場であり、高田統括本部長のよく使う言葉を借りれば、特別な“愛”と“熱”がある。

今回開催決定後、『やれんのか!』という号令にすぐ「やれます!」と、いつもの仲間と大晦日の参戦を決定しました。
当然といえば当然なのだが、選手がUFCやHERO'Sをはじめ様々な団体へ流れてしまった今、対戦カードは正直微妙な感が否めませんでした。どうしても、実力はあるがこれから大舞台での実績を積み重ねて、ファイターとしてのブランドを作っていくような選手が多く、華やテーマという部分で物足りなさが残るマッチメークでした。かろうじて、Dynamite!!のFEGやM-1グローバルとの大連立により、有名選手の試合が組めたのがなによりでしたが。

全盛期のPRIDE(プライド)に比べれば、ややこじんまりした印象を受ける会場でも、名物の煽りVTRをはじめ限られた中での最高の演出やパフォーマンスだったと思います。(ただ、PRIDEのテーマ曲が使えず、オープニングのあのドキドキ感とワクワク感を味わえなかったのは寂しい限りでした)

試合は、とにかく三崎和雄vs秋山成勲がよかった。
ヒョードルが勝つのは当たり前として、全体的に判定が多い気がしたが、勝つべき人が順当に勝ち、興行的には成功だと思う。そんな中、個人的にはどの試合にもそれほど思い入れがあるわけではなく、比較的ニュートラルな感情で観ていました。
前述した、三崎和雄vs秋山成勲の試合も一応、PRIDEvsHERO'Sという構図が見えるものの、三崎和雄がPRIDE(プライド)の看板選手かといわれれば疑問符が付き、いまいち熱くなりきれないままの状態でした。

ただそこは、今までPRIDE(プライド)ファンを虜にしてきた魂の煽りVで否が応でも熱くなり、秋山成勲入場のブーイングと三崎和雄への大歓声でボルテージは最高潮に達しました。試合内容も、一時は秋山のパンチで三崎がダウンし「もうダメか!」という場面から、三崎が奇跡の逆転完全KO勝利で、会場総立ち状態。ケチのつけようがない完全勝利に、さいたまスーパーアリーナは割れんばかりの拍手と歓声・興奮で、自分自身PRIDE(プライド)観戦の原点を思い出しました。

思えば、高田延彦対ヒクソン・グレイシーに始まり、桜庭和志対ホイス・グレイシーの絶対に負けられない誇りをかけた戦い。世界最強を名のるに相応しい名勝負の数々。試合開始前の緊張感と抑えきれない魂の高ぶりは、他では味わえないものだったと思います。

あらためて、PRIDE(プライド)は世界最高峰の総合格闘技イベントだったと痛感しました。PRIDE(プライド)の名前はなくなれど、旧PRIDEスタッフがいる限り、今回の『やれんのか!』のようなPRIDE(プライド)のエッセンスが盛り込まれた興行が、必ずまた行われると信じています。

PRIDE(プライド)最高!


【対戦カード】
第1試合 ○ マイク・ルソー vs ローマン・ゼンツォフ ●
第2試合 ○ 川尻 達也 vs ルイス・アゼレード ●
第3試合 ○ 瀧本 誠 vs ムリーロ・ブスタマンチ ●
第4試合 ○ 石田 光洋 vs ギルバート・メレンデス ●
第5試合 ○ 三崎 和雄 vs 秋山 成勲 ●
第6試合 ○ エメリヤーエンコ・ヒョードル vs チェ・ホンマン ●
第7試合 ○ 桜井“マッハ”速人 vs 長谷川 秀彦 ●
第8試合 ○ 青木 真也 vs チョン・ブギョン ●

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