雰囲気と存在感がある木造4階建ての『伊香保温泉 横手館』の中に案内されると、まず昔懐かしい田舎のおばあちゃんの家のような匂いがしました。建物の中は大正の時代を感じさせる趣があり、それでいて清潔感もあり、老舗旅館の風格が漂っています。
そんな老舗旅館の雰囲気はあっても、従業員の人達はみんな気さくな人達で、客室係の担当の人も親切でとてもよくしてもらいました。
『伊香保温泉 横手館』は、大正時代に建てられた本館と平成に改装された別館があります。今回宿泊したのは、別館で大正ロマン溢れる本館に比べるとかなり新しく近代的な和風の建物でした。
お風呂は2つの大浴場の他に貸し切りの家族風呂があり、事前に予約すればカップルや家族でゆっくりと楽しむことができます。温泉は「黄金の湯」と呼ばれている、伊香保温泉特有の茶褐色をしており、神経痛・関節痛・冷え性・切り傷・慢性皮膚病などにも効果があり、「子宝の湯」としても有名です。
※失礼ですがちょっと見た感じ、泥水みたいです。
食事はお部屋出しにしてもらいました。とにかくボリューム満点です。すき焼きのお肉も、コンニャクのお刺身もとても美味しかったです。
何よりとっても魅力的だったのが、横手館を出て左へ行くとすぐに伊香保温泉の代名詞とも言える石段街があることです。360段からなる石段街は、射的やおまんじゅう屋・お土産屋が並び、普通の温泉街とは一味違う、よき時代の風を感じることができるすばらしいスポットです。伊香保に行ったらこの情緒溢れる石段街は絶対に行ってみることをおすすめします。
また、その石段街を上りきると伊香保神社があり、その先に進んで行くと伊香保温泉を飲むことができる飲泉所があります。さらに行くと源泉湧出口などもあり散策するにはもってこいです。
今まで、比較的新しい旅館に泊まることが多かったのですが、今回『伊香保温泉 横手館』のような古い建物に泊まってみて、いつもと違った非日常を過ごすことができ、その独特の情緒や風情を十分に楽しむことができました。
