誰もが知っているであろうライブドア事件。
当時、時の人であったライブドア社長の堀江貴文が逮捕されたあの事件だ。
連日マスコミにより報道されていた事件なので、大きな事件であるイメージだけはある。
ただ、堀江貴文がどんな容疑で逮捕・起訴されたかといわれると、なんとなくお金や株に関することだとはわかるが、詳細を説明することができない。
物事は、立場や見方によって捉え方が大きく変わってくる。もちろん、発信する情報自体にも、その意図や目的により強いベクトルがかけられているものである。
この『徹底抗戦』は、自身でも書いているように、堀江貴文側からみたライブドア事件の「真実」である。
そのため、この内容がすべて正しいとは限らない。
ただ、少なくとも『徹底抗戦』を読んだことにより、マスコミなどによる「堀江貴文=全て悪」という偏った報道では伝わらない、ライブドア事件の様々な姿が見えたような気がした。
一つの事実や出来事でもこれだけ置かれた立場や見方によって大きく変わるんだという勉強になる。
『徹底抗戦』は、単純にライブドア事件に関して今まで報道されてこなかったような、知らなかった情報を新たに知ることができる本でもあるが、「真実」って何だろう?と考えさせられる一冊でもある。
【著者】 堀江貴文
【出版社】 集英社