昔のモノクロ映画で、多くの人に愛された『ローマの休日』。
そんな簡単な表現では言い表せない、時代を超えた不朽の名作である。
『ローマの休日』と聞いて知らない人はいないのではないでしょうか。
今あらためてこの映画を観ても、新鮮ささえ感じるステキな映画です。さわやかで、すがすがしさがある恋愛映画。観ている人をピュアな気持ちにさせてくれます。
真実の口やトレビの泉・スペイン広場のシーンなどを観て、一度はローマへ行ってみたいと思った人は自分だけではないはずです。映画みたいな出逢い、映画みたいな恋とはまさにこの『ローマの休日』のなかで起こることをいうのではないでしょうか。
映画の後半で起こるダンスパーティーでの乱闘騒ぎで、海に落ちてビショビショになってしまったアン王女役のオードリー・ヘップバーンがものすごくキュートで愛らしくて、オードリー・ヘップバーンの魅力に一瞬で虜になってしまいました。
(オードリー・ヘップバーンの色々な映画を観ましたが、自分はこの時の彼女が一番好きです)
そして、一番好きなシーンはやはりクライマックスの記者会見のシーンです。「一番印象に残った場所は?」という質問に、決められた原稿通りの話をする途中、自分の気持ちに嘘をつけずに出てくる言葉「ローゥム」。あの「ローゥム」のイントネーションの響きが忘れられません。
写真撮影のとき、相棒のカメラマンがライター型のカメラで撮影するお茶目なシーン。ジョーとアン王女との質疑応答で、二人だけが分かり合える心のやりとり。やっぱり名作です!
『ローマの休日』は、最後ハッピーエンドではないけれど、終わった後になぜかさわやかな気持ちになれるステキな映画です。
【あらすじ】
ヨーロッパ各国を親善旅行で回っているアン王女。同じことを繰り返す毎日や公務の疲れでストレスがたまっていた。そのストレスを抑えるために鎮静剤を打たれたあと、アン王女はこっそりローマの街へ飛び出してしまう。ところが、街へ出てしばらくすると打たれた鎮静剤が効き始めベンチで寝込んでしまった。
そこへ偶然通りかかった新聞記者のジョー・ブラドリーが王女とは知らずに介抱のため自宅へ連れて帰り…。
【監督】 ウィリアム・ワイラー
【出演】
アン王女 … オードリー・ヘップバーン
ジョー・ブラドリー … グレゴリー・ペック
アービング・ラドビッチ … エディ・アルバート
ローマの休日 関連サイト
- ローマの休日
製作50周年記念『ローマの休日』日本語版公式サイト。